設計演習E 第6課題
出題:古谷誠章、藤井由理
第6課題 「カルロ・スカルパの幻のランプシェード」
ここに建築家カルロ・スカルパのテーブルランプの台座がある。
このランプの上部には電球が取り付き、その上にはランプシェードが付いていたものと思われるが、今となっては、それがどのようなものであったのか、記録も無く不明である。そこで、このカルロ・スカルパの幻のランプシェードをデザインしてほしい。
カルロ・スカルパ(1906-1978)は、その生涯に200点を越す作品を手がけたが、そのほとんどがイタリア語で“Restauro”と呼ばれる改修デザイン、もしくは展覧会の会場構成などのインテリアデザインであり、いずれも既存空間にオリジナルの要素を付加して創り出す、新旧の要素が渾然一体となるデザインに特徴がある。また30代には10年間にわたり、ベネツィアン・グラスで有名なムラーノ島で多くのガラス器のデザインを生み出し、多くのガラス器、銀製品、家具などの作品群も残している。
スカルパならどのようなランプシェードをデザインしたのか、スカルパのデザイン論を考察するのもよし、また、自分だったらこの台座に対してどのようなシェード・デザインを対比させるのかを考えるのもよし、最大限に想像力をはたらかせて、この台座に相応しい幻のランプシェードをデザインしなさい。
○○○ 愛知 美奈子
古谷:ブリオンの双子円からこのデザインに繋がるのは分からないが、双子円は夫婦を現している。青と赤、マリアとキリストの一対。四面体が重なり合ってひとつのものになっていることは、よくできている。問題は球体との関係で、球体に対して浮かびすぎているので、もう少し深く飲み込ませるべきで、そうすると糸が球体に被さって歪められるとよかった。
藤井:光の出方を糸の密度によって調節できたらよかったのではないか。
○○○ 大谷 美帆
古谷:上に付いている四角はもしゃもしゃか、角砂糖みたいなものか。アクリルのキューブはあまりいらなくて、もしゃもしゃがそれ自体で角砂糖みたいになっているようにしたらよかったのではないか。
安田:バランスが良い。透過度のグラデーションを作ろうとしたように見える。見る角度によって透明部分が乱反射する瞬間があって、プリズムのようになっている。
藤井:もう少し数があって密になったらよかったのではないか。
○○○ 尾上 千尋
古谷:組み替えていろいろなバリエーションを出せるというのはよい。黄色いガラスと上の柔らかいブルーが組み合わさって賑やかな感じになる。そこで問題なのが、加えられているプレートは四角ではなかったのではないか。黒の台座と白の板が、賑やかすぎるものを調整するように機能するから、これの形は大事だと思う。
和久田:光の微妙な扱いが良い形で現れている。
藤井:順番を変えることで光を変化させるという発想はなかった。
2014年度早稲田大学建築学科3年生の選択授業『設計演習D/E』のアーカイブブログです
by enshude2014
教授 古谷誠章
講師 藤井由理
佐藤大
鬼木孝一郎
安田綾香
和久田幸佑
山本浩二
TA 長谷川駿(M2)
井上美奈(M1)
野沢美咲(M1)
カテゴリ
全体D1
D2
D3
D4
D5
E1
E2
E3
E4_1
E4_2
E5
E6
未分類
タグ
江島 宏太(7)愛知 美奈子(7)
林 誠(6)
ジョ テンジョ(5)
太田 紀子(5)
藤波 勇次 マルコム(4)
Albo Javier(4)
坂野 智子(4)
澤谷 理裕(3)
若杉 美由紀(3)
松木 直人(3)
藤本 朱久里(3)
大谷 美帆(3)
森田 瑞葵(3)
鈴木 登子(3)
小場瀬 卓志(2)
遠田 明音(2)
御供 崇尚(2)
高野 泰幹(2)
清水 有愛(2)
検索
以前の記事
2014年 12月2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
その他のジャンル
最新の記事
設計演習E 第6課題 |
at 2014-12-17 02:13 |
○○○ 愛知 美奈子 |
at 2014-12-17 00:03 |
○○○ 遠田 明音 |
at 2014-12-17 00:02 |
○○○ 大谷 美帆 |
at 2014-12-17 00:01 |
○○○ 尾上 千尋 |
at 2014-12-16 23:59 |
○○○ 塩谷 希武 |
at 2014-12-16 23:57 |
○○○ 政本 悠紀 |
at 2014-12-16 23:55 |
○○○ 御供 崇尚 |
at 2014-12-16 23:52 |
○○△ 藤波 勇次 マルコム |
at 2014-12-16 23:51 |
○○△ 大井 雅史 |
at 2014-12-16 23:49 |